自閉スペクトラム症と診断されるまで 幼稚園入園を目前に…

幼稚園入園を目前に、療育センターを勧められる

小規模保育では慣れた先生、慣れたお友達でそこそこ平和に過ごす日々。
しかし、3歳を目前に、新年度は別の保育園か幼稚園を探さなくてはならなくなりました。

いろいろな園を見学する中で、息子くんの反応を見ては不安になる日々。

・子供の声に耳をふさぐ
・ほかの子たちと一緒に体験に参加できない
・子供にも大人にも挨拶もしない
・トイレトレーニングが進まない
・偏食が続いている

そんな中、
預かり保育も充実している幼稚園が見つかり、
園の雰囲気や教育方針なども気に入ったので
プレ保育の面接をしていただくことになりました。

面接中、いつも以上にソワソワする息子くん。
先生と話をしている最中の私の気を引こうと、
一生懸命「ママだいすき」と横から甘えてきます

そこで面接をしてくださった先生に言われたのが…

「言いにくいことですが、療育センターに一度相談した方がいい」
「いろいろな子供を見てますが、正直年齢に対して幼すぎます。」
「今のこの状態で他の幼稚園を受けても、受け入れてくれるところはないと思います。」

他にもいろいろとお話していただいましたが、まとめると

障害児の受け入れはどこの園も神経質になっている。
本園は、障害児も受け入れるべきだと考えてるが、
その場合はちゃんと療育センターも利用して、しかるべき療育をしてほしい。

ということだったと思います。

初めて会った人に、障害の可能性を指摘されたことにもショックでしたが、

このままではこの幼稚園どころか、
受け入れてもらえる幼稚園が一つもないかもしれない。
息子くんが馴染める場所がないかかもしれない。

と、かなり不安になり落ち込みました。

やっぱり今まで手を焼いていたのは、何か障害があったせいかもしれない。
だとしたら今後どうしよう…

いろんな不安がぐるぐるこみ上げて、たまらなくなり
藁にもすがる思いで療育センターに相談することにしました。

最初は正直相談することに迷いがありました。

確かに少し手を焼くなぁと思うことはあっても、
子育てってみんな大変なもんでしょ?

うちが特別大変じゃないでしょ?
もっと手を焼いてるうちもあるよね。

私の思い過ごしだと言われない?
てか、単に私が甘やかしすぎたからとか?

自分が育児に悩み過ぎてるだけで、こんなこと相談したら場違いなのではないか。

どうしてもそう思ってしまうわけです。

実際にうちの両親には「そんなしょうもないことを思うなんて、暇な証拠だ」と笑われました。
「こんなの、個性の内。病気扱いするなんておかしい」と。

でもね、これは私だけの問題じゃない。
もし障害があるなら、息子くんもきっと困ってるはずなんです。

だから相談だけしてみて、場違いだって私が笑われるならそれでいいじゃない!と割り切ることにしました。

療育センターでの最初のカウンセリング

療育センターではまず、医師ではなく、ソーシャルワーカーさんにお話を聞いてもらいました。

そして療育センターで受けられるサービスなどの説明があり
「先生に診断してもらいますか?それとも、幼稚園入園に関する相談のみにされますか?」と聞かれたと思います。

なんとなくのイメージですが、「先生に診断してもらったら、もう何某かの診断名がついて、それで療育していく流れになるんだなぁ」と感じたのを覚えてます。

この子が障害児かどうかは別として、
生活に支障があるならそれをご両親、周りの大人と療育センターで取り除いてあげて、『そういえば、小さいころはこんな心配してたなぁ』と後で笑い話になればそれもいいいじゃないですか

こんなことも言われた気がします。

きっと「うちの子は障害じゃない、全然おかしくない!」と療育に前向きになれない両親が多い中、ソーシャルワーカーさんなりの「そんなに重く受け止めることではないですよ!」という後押しの言葉だったかもしれないですが、

逆に私には「障害でも障害じゃなくても、ここに通えば障害ということになってしまう」と感じたのを覚えています。

だからこそ今でも「もしかしたら障害じゃない」という気持ちを捨てられないのかもしれません。

医師の診断

ソーシャルワーカーさんに相談して、医師の診断を受けるまで、2カ月以上待ちだとのことでした。

診断待ちの予約が詰まってるそうです。
それだけ悩んでいる親や疑いのある子がいる、ということですね。

そして待った2カ月後。
もう記憶があいまいですが、最初に医師との面談があったと思います。
その後別の日に2回ほど、
心理カウンセラーの先生に知能などの発達をテストしていただき、
後日再度医師に診ていただき、そこで診断してもらったのだったかな。

(全部で4日間?うーん、覚えていません。でもきっとそう。)

最初の医師との面談日。
診ていただける時間は限られているので、あらかじめ今まで私が育児中に感じたこと、悩んでいたことをまとめたレポートを用意し、臨みました。

診断の流れとしては、先生がおもちゃを使って子供とのやりとりをしたのち、
親へのヒアリングがありました。

2回目は別の日に心理カウンセラーの先生による発達テスト。
簡単なパズルをしたり、先生と同じように線を引いたり、
イラストを見て先生の質問に答えたり、というようなテストがたくさんありました。

3回目の心理相談の日に、2回目に行ったテストの結果を聞きました。

■発達のペース
⇒遅れはない。むしろ、現段階では知能指数は高め。

■発達の凸凹
⇒凸凹がある
具体的な知識、理屈、記憶は得意。抽象的な質問、何となく汲む、イメージする、といったあいまいなことは苦手。

という結果でした。

そして4回目の診断の日。

1回目の面談から3回目までの発達テストを踏まえて、
「自閉スペクトラム症」と診断されました。

共感よりも、論理(型・見通し)に強い。
失敗や見通しのなさは不安に感じる。
見通しのたつ状態で力を発揮できる。

「こだわり」は不便でなければむしろ長所になりうる。
だからできるだけ便利な形に変えてあげると良い。

集団生活で頑張りすぎると、家でこだわりが強くなるので注意。
※こだわり行動に集中することで、調子を取り戻そうとしている。心をケアしている。

スポンサーリンク
Rinkoをフォローする
ちょっぴりアスペな息子(・ω・)の成長記録