息子の偏食&小食に悩んだ日々
私の息子は、幼少期は本当に偏食&小食でした。
本人にしかわからない、細かいこだわりもあり、「これは食べてくれる」と思っていた食材も、調理法が違うと食べてくれません。
また、同じものを続けて出すと、やっぱり食べてくれません。
考えに考えて一生懸命作ったものを食べてもらえないときの悲しさといったら…
「これじゃない、違うものが食べたい」
料理を拒絶する息子の前で食べ物を放り投げ(笑)、大泣きしたこともありました。
息子はヘタしたら、牛乳しか飲まない日、ごはん1杯しか食べない日もありました。
今思うと毎日食事の時間が息子にとっても私にとっても拷問の日々でしたねぇ(*´з`)
ネットの掲示板などで、同じように偏食の子供に悩まされてる方の投稿などを読みあさる日々。
本当に病んでました(;´Д`)
その掲示板の中で心の支えになっていた言葉がいくつかあります。
- ちゃんと大きくなってるなら心配ない
- 成長するにつれて、いつかは食べれるようになる日もくる
- 野菜、肉魚、炭水化物、乳製。それぞれの品目で1つでも食べれるものがあれば、大丈夫♪
- 最悪野菜ジュースに頼るのもいい(←いいのかなww)
そして、戒めになったこともあります。
それは、幼少期に小食だった方が、親に食べることを強いられて辛かったという経験談でした。
そうか。
息子は私を困らせるために食べないのではなく、本人の中ではあれで精いっぱい食べてるのかな。
そう思うと少し楽になり、食べなくてもいいやーと思えるようになりました。
※摂食障害等の病気で食べられない子もまれにいるみたいなので、体重が減って明らかに元気がないときは病院に行ったほうがいいです。
ママが頑張るのを止める!
頑張ってるから、子供が食べてくれないと辛いんですよね。
分かります。
だからまずは頑張るのを止めましょうよ!
私も頑張るのを止めました。
そして、幼児食本を捨てました(笑)
無理しない範囲で息子の食べれるものに一工夫することで、「ちょっとだけでも食べれればいいや」を実践しつづけ、3歳半を過ぎた今はかなり食べれるものが増えました。
最悪、水分を摂って、カロリーメイトやビタミンが調整されたコーンフレークみたいなものでも食べてくれれば死にません、きっと!
(便秘にはなるかもしれないけどね(´・ω・`))
私はビタミン剤や青汁やスーパーフードの粉末も利用しました。
手軽に栄養を摂らせられるので、自分を安心させることができました。
でもいつまでもこのままも不安で嫌ですよね。
幼稚園や学校に通うようになったら、好き嫌いが多いと本人もかわいそうですし…
なので、ちょっと気が向いたら(笑)、できる範囲で工夫を始めます。
あくまで頑張らない、「できる範囲」です。
「くそ~~、頑張ったのに!」と思ったら一旦引いて!
頑張っちゃダメなんですからww
頑張らないで、気が向いたときに、ちょっとずつチャレンジし、ダメでも気にしない。
そうやって、すこーしずつ息子が食べれるものを増やした私の経験談を、今からちょこっとお話しますね!
子供の食べ物の趣向を観察する
まずはその子が何を好きなのか、観察します。
そしてどうして好きなのか、考えます。
味が好きなのか、食感が好きなのか、見た目や色が好きなのか
次に嫌いなものも観察します
食わず嫌いなのか、味が嫌なのか、見た目なのか…
そうすると子供が食べ物に興味を示すポイントや傾向が見えてきます。
それが、食べれるものを増やすヒントになったりします。
うちの息子を観察してみた。
うちの息子の偏食傾向データ(初期)
★数種類の具が混在してるものがダメ
具と米が混ざったチャーハン、ピラフ、野菜炒め、シチューなどはダメ。1つのお皿に1種類の具材でないと食べてくれなかったので、たくさんの豆皿を用意し、お味噌汁も具と汁を別けて出してた。
きっと息子の中で「得体が知れない、理解できない」ものはNGだったのだと思います。
でも、次第にカレー、ハンバーグ、ミートソース、お好み焼きは具が混ざってても食べてくれるようになりました♪その経緯は後程!
★野菜がダメ
にんじん、ジャガイモ、ブロッコリー、プチトマトは食べてくれるが、そのほかの野菜はがんとして食べてくれません
★黒&茶っぽいものがダメ
例外はある。チョコ、黒豆、カレー、ハンバーグ、肉はOK
お醤油などで茶色くなった煮物系は全部NG。
カレーも最初は断固拒否でした(;´Д`)
息子が好んで食べたもの
- ふりかけごはん
- バナナ
- いちご
- すりおろしリンゴ
- 牛乳
- パン
- 焼き魚
- スナック菓子類
★息子が食べ物に興味を示したポイント
- 色
- かける
- ディップ
- 絵を描く
- お店で自分が選んだもの
- 効果音
苦手な食材がある子でも、好きな食べ方ってあると思います。
例えば息子は「かけて食べる」「ディップして食べる」が大好きでした。
なので、あえて薄味にしてディップする食べ方にしたり、ディップするソースに野菜を潜ませたりすることで、たまーに食べてくれました。
(たまーにかいww)
でもこの「たまーに」がだんだん「いつも」食べてくれるように変わります。
牛乳が好き×色(青汁粉末使用)
牛乳大好きな息子。
ピンクの牛乳、緑の牛乳、茶色の牛乳…
と牛乳に色を付けてみました。
緑の牛乳に混ぜたものは、小麦若葉パウダー(青汁)ですw はちみつで甘くしました。
茶色はミロ。
ピンクはただの食紅だったかな…
そこで「今日は緑の牛乳にしてみる?」と言う感じで色から攻めてみると喜んで飲んでくれました。
同じように、ホットケーキや蒸しケーキにも小麦若葉パウダーを混ぜ込み、「緑の●●だよ~~~」と食べさせてました。
決して「野菜」というキーワードは言いません。
うちの息子は「野菜」「葉っぱ」と言っただけで、固く口を閉じ、食べてくれなくなります。
あくまで「緑」と伝えるだけ♪
「ふりかけごはん」から気づいた、「かける」が好きな息子
ふりかけごはんが大好きな息子。目の前で「さっさっさっ」っとふりかけをかけてあげると大喜び。
そこで「もしや、目の前で何かかけたら食べるかも?」と思った私は、目の前でブロッコリーにドレッシングを「とろ~り♪」と効果音付きでかけてあげました。
すると喜んで食べるではありませんか!!!
他にも、すでに味のついてるものよりは、目の前で味付けしてあげるのを好みました。
そこで「かけた」ことで食べるようになったものを紹介
- ブロッコリーに玉ねぎドレッシングをかける
- ハンバーグは薄味にして、ケチャップをかける
- 卵焼きにもケチャップをかける
- ふろふき大根に肉みそをかける
- お好み焼きも目の前でソース・マヨ・かつぶしを掛けるのでテンションUP
- 粉チーズをかけたことにより、ミートスパゲティも食べるように!
後に書きますが、お好み焼きはいろんなものを混ぜ込めるGOODなメニュー♪
これが好きになってくれると、かなりレパートリーが広がります(*^^)v
「ディップ」するのが大好きな子に、ディップ作戦
焼き鮭をディップして食べたり(刺身用のサーモンを買って、棒状にして焼くといいですよ)、パンをディップしたり、いろんなものを薄味にしてディップして食べさせてみました。
ディップするモーションが好きで、ディップしたいがために食べる。
そんな感じでした。
基本はしょうゆ、マヨネーズ、ケチャップにディップですが、ソースを工夫すると、少し野菜も摂らせることができるかもしれません♪
- タルタルソース
- 玉ねぎソース
- 肉みそ
- カレーソース
- アボカドソース
顔を描く大作戦
子供はきっとみんな大好き(*´ω`*)
オムレツやハンバーグ、お好み焼き、ホットケーキにソース等で顔を描いてあげると喜びました。
そしてちょっとエグイのですが、「グサ!ぎゃー~~~~」なんて効果音付きで顔に箸を入れ、「目から食べる?」なんて聞くと、テンションUP。
これにより、ハンバーグ、お好み焼きを食べてくれるようになりました。
これは定番!混ぜ込み大作戦
ディップしたり、ソースをかけたり、絵を描いたりして食べさせてるうちに、だんだん抵抗なく食べてくれるものが増えてきました。
息子が抵抗なく食べるようになったものたち
↓↓↓
- カレー
- ハンバーグ
- ミートソース
- お好み焼き
これらが好きになってくれると、かなり心強いです(*^-^*)!
なぜかというと「料理に混ぜ込み大作戦」が使えるからです。
多くの食材を混ぜ込める料理は、まさに「隠れ蓑」(^◇^)
子供が好きな具材は大き目に切り、その他の隠したい具材はペースト状にしたり微塵切りにして混ぜ込みます。
私がよく混ぜ込むもの
- 玉ねぎ
- ニンジン
- ジャガイモ
- きのこ類(えのき、しめじ、まいたけ、しいたけ)
- キャベツ
- ピーマン
- ゴボウ
- レンコン(すりおろす)
- かぼちゃ
- ナス
【ハンバーグに混ぜ込み作戦】
ハンバーグは、ひき肉(豚・牛・鶏)を変化つけて、タレをトマトケチャップ、味噌ソース、玉ねぎソースなど変化を付けることで、多少続いても食べてもらえた。
我が家は肉よりも野菜が多く入ってて、その分つなぎのパン粉と卵を増やして固めて焼きました。
【カレーに混ぜ込み作戦】
うちのカレーはひき肉を使います。その方がみじん切りにした野菜たちが目立たないからです。そして水は少な目にし、野菜の水分で煮るのでキーマカレーのようになります。
また、えのきだけを5mm幅に切って入れます。これにより適度なトロミもつき、子供が食べやすいです。
たくさん作って小分けに冷凍して、いざというときに使えるのでとても便利です。
カレーは、ハンバーグやお好み焼きみたいに、「形を整える」必要がないのでなんでも混ぜられるのが良かったですね♪
カレーライスだけだと飽きるので、食パンを棒状にカットし、カリカリにトースターで焼いて、カレーディップにしても楽しく食べてくれました。
この具だくさんキーマカレー、子供向けに作ったのですが、大人にも大好評!旦那のお義母さんや、私の弟妹にもおいしいと言ってもらえました(*^-^*)野菜のうまみがフンダンに入ってるのが大人にもウケたみたいです。
お菓子感覚で食べれる野菜チップス
スナック菓子が大好きな息子に、市販の野菜チップスを出したら、ある程度喜んで食べました。
そこで家でも野菜チップスを手作りしてみることに。
- レンコンチップス
- ゴボウチップス
- サツマイモチップス
- カボチャチップス
- ゴーヤの天ぷらチップス(苦くないゴーヤで)
グラニュー糖をまぶしたり、しょうゆにちょんちょんして食べると喜びました。
「サクサク」という触感が好きな子にオススメです。
パンがあまり好きじゃなかったころは、パンをラスク状にしてからあげてました。
もちろん「ご飯だよ~~」ではなく「おやつだよ~~」と言ってから出します(*’ω’*)
夏はスムージーに頼るのもいい?
夏はバナナを大量にストックし、朝ごはんは常にスムージーでした。
ここにちょこっと野菜や、面倒なら青汁粉末、スーパーフード粉末を入れてしまいます。
お腹が冷えるので、氷は少な目に♪
声かけを工夫する。
「お野菜も食べようね」
「健康にいいからね」
「ママ、一生懸命作ったよ」
「一口でいいから食べてよ」
ついつい、こんな声かけしてしまいませんか?
反抗期に入った息子は、こういう声かけをするとかなり反発(泣)
そして私もどうしていいかわからず険悪モードに突入(笑)
息子とのやりとりをよくよく思い返し反省すると、次の傾向があることを見つけました。
①「野菜」というワードを嫌う
知らず知らずのうちに「お野菜食べなさい」と息子に強要してたんですね。
気が付いたら息子は「野菜」というキーワードに過剰反応するようになってました。
なので、野菜という言葉を使うのを止めました。
②「食べて」というと反発する。「おいしいよ~」も反発。
「食べて」「おいしいよ」の言葉の陰にプレッシャーが潜んでるんですよね(;´Д`)
なので、一時は息子には息子の食べれるものしか置かず、その日のメインメニューは私と主人だけが黙々と食べ、一切息子には勧めない、という試みをしました。
するとある時「ちょっとそれ、食べてみたい」と息子自らチャレンジしてくれることもありました。
③最初から一人盛りにすると嫌がる
これは声かけとは違うのですが、②とも共通し、一人盛りも「食べろ~」のプレッシャーを感じるらしく…
なので、大皿に盛り、私と主人がまずもくもくと食べ、息子が興味を示したら少しだけあげてみる、ということをしてみました。
結構効果ありました(*^^)v
④いろいろ食べさせようとすると嫌がる
これも声かけとは違いますが、プレッシャーになってた一要因です。
食べることに興味のない息子。あれもこれも食べさせようとすると、次第に口を閉じてしまいます。
こちらは「どれか一つでも気に入って食べてくれれば…」と思い、食べれそうなものを次から次へと並べてしまうのですが、見た目の量が多いと、それだけで胸がいっぱいになってしまうようでした。
なので、種類を多く出すのはやめました。
⑤効果音を付けてあげると、喜ぶ
振りかけるときは「サッサッサ~♪」「とろ~り♪」
箸やナイフで切るときは「グサ~!!」
など、効果音を出すとノリノリになった息子。
ケチャップで顔を描いたハンバーグも「グサ!ぎゃ~~」と効果音&セリフ付きで切り分けると喜んで食べてました。
(教育的にいいのかな…)
⑥ほめても逆効果
「よく食べれたね!」「えらい」
ほめると喜ぶ子もいると思うのですが、うちは全然効果なく、むしろ口を閉ざす原因に…
私はほめるのが下手なのですが、大人が必要以上に褒めると怪しがって引いてしまう子っていますよね?
そういう場合は無理してほめずに、特別な対応はしない方がいいと感じました。
食べれない本人も不安なのかも…
好き嫌いが多い子供自身も、ある意味不安を感じてるんだと思ったことがあります。
「ブロッコリーが食べれれば、他のお野菜は食べれなくても大丈夫だよね?」
不安そうに息子が聞いてきたことでハッとさせられました。
「うん、ブロッコリーもニンジンもトマトも食べれるから、全然大丈夫だよ!」
と返してあげたら、とても安心した顔をしました。
お子さんの健康を思うからこそ、ママは頑張るんですよね。
私がそうだったので、すごくよくわかります。
うちも息子が水分しかとらずに、心の底から不安な日々が続いた時期もあります。
「食べることに興味がないなんて、生物的にありえない。おかしい。」
なんて不安を持ってたこともあります。
でも、ママが不安を持ってたらお子さんがよけい不安になって構えちゃうのかも。
きっと好き嫌いのあるお子さんって、周囲の空気とか、親の気持ちとか、人一倍に敏感に感じ取れる子なのかもしれません。
ここに書いたのは、私の体験談です。まったく当てはまらない子もいると思います。でも「食べれるきっかけ」を発見するヒントになったらいいな、なんて思ってます(*´ω`*)
私はこれらを2年かけて、ゆっくりペースで続けてきました。今は結構いろいろ食べてくれます(^_-)-☆
肩の力を抜いて、せっかくの今しかないかわいい時期を、育児を楽しめるように、応援してますね(*^▽^*)